矢島に微笑むお雛様と出逢う
「由利本荘ひな街道」は、生駒氏ゆかりの雛道具や、藩主や旧家など由利地区の各家々に今も保管されているお雛様が、特別公開されている企画展。 最終日の3/22(日・祝)、JR企画の「駅からハイキング」のコースに参加しました。 ☆…::。。・;゜゜゜;・。。::…☆…::。。・;゜゜゜;・。。::…☆ 【城下町として栄えた時期の面影を残す矢島】 ■ルート 矢島駅に集合し、受付。駅構内では、矢島の特産品を売る地元の方々の温かい見送りが。そして出発式の後、スタート。彼岸に寒の戻り、肌にあたる風は冷たいが、凛として澄み渡っている。曇り空の中、時折晴れ間がのぞく。 矢島駅(平成12年より現駅舎)は、木造建築のどっしりとした威厳と温かみを兼ね備えており、平成14年「東北の駅百選」に選定された。 旧駅舎(昭和13年に開業)は今やその役目を終え、横に佇み現駅舎の活躍を見守っている。 ■佐藤酒造店 “炭持てわたるもいとつきづきし”(枕草子)を彷彿とさせるような火桶。 ■武田家 ■赤川祐一家(能面あり) ■大井家(トップ掲載写真も同様) ■山田家 ■天寿酒造 ■矢島郷土文化保存伝習施設 ☆…::。。・;゜゜゜;・。。::…☆…::。。・;゜゜゜;・。。::…☆ 鳥海山は、「薬師如来」と「大物忌神」とを祀っているそうです(神仏習合)。「薬師如来」は言わずもがな、生きている人のための仏様で、大物忌神は斎戒に不吉不浄を忌む「巫女のような役目の女神」だといわれています(諸説あり)。 もともと雛行事は、子供が生まれると「その子供の身代わりとなる人形(人型)を作って贈る風習が原型とされており、鳥海山麓の由利本荘地区で雛が大切にされているのは、それら神仏の恩恵を受けているからでしょうか。いずれ地区単位でこれだけの量が保存状態良く残されている事実は、江戸幕府に派手な行事を禁止された時代をも切り抜け、地域の人々が雛を大切に保存してきた証なのでしょう。ですから、現代の私たちも現在こうして見ることができるのです。 ☆…::。。・;゜゜゜;・。。::…☆…::。。・;゜゜゜;・。。::…☆ 【ひなめぐりを終えてみて】 自分の足で歩き、現地の歴史文化に詳しい見どころ案内人の説明を聞くことにより、地域の特徴を足で感じ、「雛文化」を考える良い機会となりました。 また、町全体が「雛行事」を通じて地域文化を次世代に受け継いでいこうという暗黙のうちにも統一した想いでいること、彼らの優しくも力強い気質のようなものが、ひしひしと伝わってきました。 歴史的背景なども含めて「お雛様」を見た時、その美しさは、なお一層の輝きをもって映しだされることでしょう。 ●「由利本荘ひな街道・町中ひなめぐり」由利本荘市観光協会 ●「由利高原鉄道」 ●「駅からハイキング」(JR東日本)駅からハイキング事務局 ★おまけ★ 期間中、開催地で何度でも使用可能な「共通ひなめぐり券(300円)」。絵馬風で、絵柄も可愛い。 県央担当 よどぎみでした。
by akitagt
| 2010-03-29 11:38
| 県央情報
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